コロナ禍に動画コンテンツを活用するメリットとデメリット
Release 2021.05.11
Update 2021.05.28
「新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない」
と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが動画コンテンツです。
動画コンテンツなら動画を制作して配信を行うだけなので新型コロナウイルスの影響を受けることなく活動することができます。この記事ではコロナ禍で動画コンテンツを活用するメリットとデメリットについて解説していきます。
INDEX
コロナ禍で動画コンテンツを視聴する人が急増
インプレス総合研究所が行った「コロナウイルス感染対策として在宅にいる時間が増えたことでどのよう活動が増加したのか」という調査によると、「無料の動画を見る」が27.5%で1位になりました。
つまり今動画コンテンツを制作することで人の目につく機会が増えているということです。
実際にコロナ禍で思うような活動ができなくなった企業の一部ではYouTubeチャンネルを開設して自社の商品やサービスを宣伝するところも出てきています。
動画コンテンツで売り上げを伸ばした企業の一つとして学習塾「武田塾」を運営する株式会社A..verが挙げられます。武田塾は2013年からYouTubeチャンネルを開設し、2017年までの間に売上規模を約30億円まで引き上げました。これはコロナ禍から始めたわけではありませんが、動画コンテンツにはそれだけの力があるという証明とはいえるでしょう。
コロナ禍で動画コンテンツを活用するメリット
コロナ禍で動画コンテンツを活用するメリットを企業側と視聴者側のそれぞれで分けて解説していきます。
企業側が動画コンテンツを活用するメリット
◆大規模なイベントを開催できる
コロナ禍では会社説明会や展示会、セミナーなど大規模なイベントを開催することができませんが、動画コンテンツを用いることで配信や動画を通してこれらのイベントを開くことができます。
例えば楽天や日本航空、株式会社ニトリなどの一部企業ではYouTubeを利用して会社説明会を行っています。また、動画コンテンツをマーケティングに取り入れている企業はまだまだ少ないため、独創的な動画コンテンツを制作することができれば注目を集めることも不可能ではありません。
◆会場費がかからない
動画コンテンツはパソコンとカメラさえあれば制作できるので会場費がかかりません。
コロナ禍で経営が安定しない中で出費を抑えつつ、活動ができるのは大きなメリットといえるでしょう。すでにパソコンとカメラがある方は必要な費用はゼロです。ただし、より良い環境で動画コンテンツを制作しようとすると照明やマイク等が必要となります。
◆より多くの情報を伝えられる
動画は文章よりも伝えられる情報量が5,000倍多いと言われています。
そのため視聴者も理解しやすく、印象に残りやすくなります。
また文章だと能動的に自分で読む必要がありますが、動画なら受動的に眺めるだけなので「見てみようかな」とユーザーの心理的なハードルも下がりがちです。
◆若者に効果的なアプローチができる
動画コンテンツは若者を中心に盛り上がりを見せています。
平成30年7月に総務省情報通信政策研究所が発表した「情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によるとYouTube利用率は10代が93.5%、20代が94.0%となっています。
このようなデータもありコロナ禍の今、採用活動でYouTubeを利用する企業が増えてきています。また今時動画を活用していない企業は古いというマイナスなイメージを持つ学生もいるので時代に合わせて変化する柔軟性を持っていることをアピールするという意味でも効果を発揮します。
◆SNSでの拡散が狙える
有益な情報が得られたり面白い動画コンテンツはSNSで拡散が狙えます。
SNSでの拡散は無料で広告を出稿しているようなものでブランド形成にも役立ちます。ただし、SNSは良い内容だけでなく悪い内容も拡散しやすいので注意が必要です。
視聴者側が動画コンテンツを活用するメリット
先ほどは企業側が動画コンテンツを活用するメリットを解説しましたが、一方で視聴者側が動画コンテンツを活用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
視聴者側が動画コンテンツを活用するメリットは主に4つあります。
◆新型コロナウイルスに感染する心配がない
動画コンテンツは外に出なくても自宅で視聴できます。
そのため新型コロナウイルスに感染する心配をする必要がありません。特に子供や高齢者の方と一緒に住んでいる方にとっては嬉しいメリットといえるでしょう。
◆会場まで足を運ぶ必要がない
動画コンテンツは自宅で視聴できるため会場まで足を運ぶ必要がありません。これ自体がコロナ対策になるだけでなく、移動時間や交通費の節約にもつながります。
お金がない学生や忙しい方でも安心して動画視聴を行うことができます。
◆効率よく情報を得られる
実際の会場で話を聞く場合には席を外すことなく内容を聞く必要がありますが、動画コンテンツなら自分が聞く必要のないと判断した部分を飛ばしながら聞くことができます。
無駄な情報を頭に入れる必要がないので効率よく情報を手に入れることが可能です。
◆自分の好きな時に視聴できる
動画コンテンツは好きな時間に視聴することができます。
ある企業の会社説明会に足を運びたいと思ってたけれど、時間の関係上参加できないという問題を引き起こす心配がありません。時間のあるときに余裕を持って視聴することが可能です。
コロナ禍で動画コンテンツを活用するデメリット
コロナ禍で動画コンテンツを活用するデメリットは主に3つあります。
制作に費用がかかる
動画コンテンツの制作には制作会社に依頼する費用がかかります。
自社で制作を行う場合には費用を抑えることができますが、その分時間が失われることになります。費用と時間のどちらかは必ず消費する必要があります。
クオリティが低いと逆効果になる
動画コンテンツが多く活用されるようになり、視聴者の目も肥えてきています。
そのためクオリティの低い動画コンテンツを制作してしまうと逆効果になりかねません。手を抜いた動画コンテンツは視聴者にすぐに見抜かれてしまいます。
ネット環境がなければ視聴できない
動画コンテンツはネット環境がなければ視聴することができません。
しかし、今の時代は自宅にネット環境が整備されていなくても外に出ればFree Wi-Fiがどこでも飛び交っているのでそこまで大きな問題ではないでしょう。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で動画コンテンツを視聴する人が急激に増えてきています。
思うような活動ができていない場合には動画コンテンツを活用することをおすすめします。
また、動画コンテンツを企業が活用するようになったのは最近の出来事なので今から取り組んでおけば先行者利益を得ることができるかもしれません。ただし、クオリティが低い動画コンテンツは逆に自社の評判を下げることに繋がりかねないので注意が必要です。