Instagram動画広告のメリット・デメリットと配信のポイント
Release 2021.05.13
Update 2022.06.15
2019年3月の時点で月間アクティブアカウント数、3,300万(国内)を突破したInstagram。
女性ユーザーが多いといったイメージもありますが、実際には女性57%、男性47%と男性ユーザーも少なくありません。また、90%以上(2019年10月・全世界)のアカウントがビジネスユーザーをフォローしているため、高い広告効果が期待できるメディアでもあります。(Instagramの調査より)そこで、今回はInstagramの動画広告について、その特徴やメリット・デメリット、配信のポイントなどをお伝えします。
※動画広告の全体像について知りたい方は「動画広告にはどんな種類がある?それぞれのメリットと活用法を解説!」をご覧ください。
INDEX
Instagram広告の種類と特徴
Instagramでは、動画広告を含め、6種類の広告があります。ここではそれぞれの広告の特徴を簡単に説明します。
◆動画広告
フィード画面(Instagramを立ち上げた際、最初に表示される画面・ホーム画面とも言います)に表示される動画形式の広告です。最大で120秒の動画を表示できます。
◆写真広告
動画広告同様、フィード画面に表示される広告です。1枚の画像とテキストで構成する最もシンプルな広告と言えます。
◆カルーセル広告
これもフィード画面に画像とテキストで構成された広告を表示させるものですが、写真広告との違いは、最大で10枚までの画像をスライドショー形式で表示させられる点です。
◆ストーリーズ広告
フィード画面の上部に表示される広告で、写真、動画どちらも使えます。動画広告は最大で120秒(デフォルトでは5秒間表示)の配信が可能です。
◆コレクション広告
雑誌やカタログの形式で商品やサービスを表示させられる広告で、これも写真、動画どちらも、もしくは組み合わせて使えます。
◆発見タブ広告
フィード画面下部にある虫眼鏡のアイコンをタップした際に表示される広告です。これも写真、動画のどちらも使えます。
Instagram動画広告のメリット・デメリット
複数の種類があるInstagramの動画広告ですが、利用するメリットやデメリットとして次のような点が挙げられます。
Instagram動画広告を利用するメリット
◆海外のターゲットも広く宣伝ができる
後述しますが、世界で10億人を超えるユーザーを持つInstagram。比較的若い女性ユーザーが多いため、そうした世代向けのファッション、雑貨などを扱っている企業であれば、国内だけではなく世界へ向けて自社の宣伝が可能です。
◆詳細なターゲティングが可能
Instagramでは、広告を配信する際、詳細なターゲティングを行えます。具体的には次のとおりです。
地域 | 国、州、郡、市など |
利用者層データ | 年齢、性別、使用言語など |
興味・関心 | ユーザーがフォローしているアカウント、よくクリックしている広告、使用しているアプリなど |
行動 | 位置情報や閲覧履歴をもとにした行動など |
カスタムオーディエンス | 登録されているメールアドレスや電話番号をもとに、Instagramを利用している既存のユーザー |
類似オーディエンス | 既存のユーザーと同じ特徴を持つユーザー |
自動ターゲット設定 | 場所、人口統計データ、興味・関心など、さまざまな条件を利用し、ビジネスに関心があると思われるユーザー |
◆動画広告以外でも動画広告配信ができる
前項でも説明したように、Instagramではフィードに表示される動画広告のほか、カルーセル広告、発見タブ広告、コレクション広告でも動画を配信できます。その結果、さまざまな使い方をするInstagramユーザーにリーチ可能です。
◆若年層ターゲットの企業に高い効果がある
株式会社ジャストシステムの調査によると、2019年12月時点でのInstagramの利用者層で最も多いのは20~24歳の女性、そして17~19歳の女性、25~29歳の女性、30~34歳の女性と続いています。そのため、若年層、特に女性をターゲットにした企業が利用すれば高い効果が期待できます。
◆ユーザーの動画広告に対する満足度が高い
同じく株式会社ジャストシステムが複数の動画広告を配信しているメディアを対象に行った調査(2019年9月)。このなかで、Instagramは最も自分に合う動画広告が配信される割合が高い(70.3%)という結果が出ています。このことから、ほかのメディアで動画広告を配信するのに比べ、Instagramを使った方が高い効果が得られる可能性があると言えます。
Instagram動画広告を利用するデメリット
◆企業アカウントをフォローしているユーザーが多く、そのなかで目立つのが難しい
Instagramの調査では、全世界で何らかのビジネスアカウントをフォローしているユーザーは90%。つまり、ほとんどのユーザーのフィードには常に企業の動画広告が配信されていることになります。動画広告はほかの広告に比べ、画像だけではなく音でのアピールもできるため、見てもらうための工夫やアイデアを凝らさないと目立つのは難しいでしょう。
ただし、あまり目立つことを意識しすぎてただ派手なだけだったり、大きな音が使われていたりすれば、嫌われてしまうリスクもあるので注意が必要です。
◆拡散力は高くない
InstagramにはTwitterやTikTokのような手軽に広範囲にシェア機能がないため、比較すると拡散力は高くありません。広く拡散をさせたいと考えるのであれば、Instagramは向いていないと言えるでしょう。
Instagram動画広告で成果をあげるための注意点
実際にInstagramで動画広告を使って成果をあげるには、どういった点に注意すればよいのでしょう。ここでは、特に重要な3つの注意点を紹介します。
(1) Instagramの特性を理解する
ひと口にSNSといっても、Twitter、Facebookなどそれぞれに利用者層、使われ方といった特性があります。それはInstagramでも同様です。Instagramは20~30代の女性が多く利用しているイメージがありますが、最近では利用者層の幅も広がっています。
前項で紹介した株式会社ジャストシステムの調査では、20~30代前半の女性ユーザーが多いと説明しました。ただ、ほかにも20代前半、50代後半の男性や10代後半、30代後半から40代前半の女性ユーザーも少なくありません。
また、同じ株式会社ジャストシステムの調査で、「流行ファッションの情報収集をするサービス」について聞いたところ、InstagramはGoogleでの検索や主要SNSを抑えて、最も高い数字となっています。こうした利用者層、使われ方を理解したうえで、どういった動画広告がユーザーに刺さるのかの検討が必要です。
(2) 短時間で効率的にアピールする
Instagramの動画広告は最大で120秒表示できます。テレビで流れるCMの大半は15秒や30秒ですから、120秒あればかなりの情報発信が可能です。
しかし、それはあくまでも120秒見てもらえればの話です。多くのユーザーは、最初の数秒で興味を持てなければすぐに見るのを止めてしまいます。そのため、最初の数秒で興味を持ってもらえるよう、短時間で効率的にアピールできる動画作成を心がけましょう。
(3) 拡散を意識し過ぎない
前項のデメリットでも説明したように、InstagramにはTwitterやTikTokのような拡散性はありません。そのため、拡散を狙った動画広告を作成しても思ったような結果を得られる可能性は低くなります。Instagramで動画広告を作成する際は、拡散を狙ったものよりも、自分たちがターゲットとしているユーザーに届けることを意識した方が、結果として高い効果が期待できます。
ほかの企業が配信する動画広告に埋もれないためにも工夫やアイデアが必要ではあるものの、拡散を狙ったり、広告色を強めすぎたりするのは向かないため、バランスを取るのは簡単ではありません。
Instagram動画広告成功のポイントはInstagramへの深い理解
現在、若い女性以外でも多くのユーザーが利用するInstagram。しかし、オシャレな写真や動画を投稿するSNSというイメージは今でも大きくは変わっていません。また、InstagramをSNSではなく、情報検索メディアとして利用する層も多く、企業にとっては、効果的な広告制作で大きな成果が期待できるメディアです。そのなかでも動画広告は、スマートフォンの全画面を使ってアピールできることもあり、高い効果があります。
ただ、Instagramに集まるユーザー特性を知らず、インパクトだけを重視すると、広告色が強くなり、嫌われてしまうリスクも考えられます。
そこで、動画広告はInstagramの特性をよく理解している制作会社に依頼するのがおすすめです。当社ではSNS、それぞれの特性を理解したスタッフによる豊富な経験のもと、貴社に合った最適な動画制作を行います。Instagramユーザーにアピールできる動画広告でお悩みの際は、ぜひご相談ください。
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