TikTok広告の種類とそれぞれのメリット|具体的な活用事例も
Release 2021.05.11
Update 2022.06.07
2017年に日本でのサービスを開始してから主に10代~20代の若者を中心に人気を集めているSNSアプリ「TikTok」ですが、2021年現在は広告媒体としても注目されています。
しかし、周囲からTikTok広告が良いらしいとは聞くけれど実際にどのように活用すれば良いのかわからないという方も多いはず。そこでこの記事ではTikTok広告の種類とメリット、また活用事例について解説していきます。TikTok広告の出稿に興味がある方にぜひ見ていってほしい内容となっています。
INDEX
TikTokとは
TikTokとは中国に本社を構えるByteDanceが運営するSNSアプリです。
国内月間アクティブユーザー数は950万人を超え、若者を中心として人気を集めています。
また2020年4月にApple StoreとGoogle Playの累計ダウンロード数が20億回を突破し、2020年8月には世界でも最もダウンロードされたアプリに認定されています。
そんなTikTokはアップできる動画の長さが15~60秒と短く設定されているのが特長です。これによってテンポよく動画を見ることができ、飽きを感じさせることなくユーザーを楽しませています。
TikTok広告の種類
TikTok広告には主に3つの種類があります。
それぞれの種類の特長について見ていきましょう。
起動画面広告
起動画面広告はその名の通りTikTokを起動させた際に必ず表示される広告です。
起動画面全体に3~5秒表示されるので請求力と拡散力の高さに定評があります。ただし1日1社限定と広告枠が設定されているため広告コストが高く、また広告枠の確保すらも難しい状況です。
ハッシュタグチャレンジ広告
ハッシュタグチャレンジ広告はハッシュタグを用いた広告です。
ユーザーに企業指定のハッシュタグを付けた動画をTikTokに投稿するように促すといった内容になっています。その最大のメリットは広告だと感じさせないことです。近年は動画に触れる機会が多くなり、動画の合間に表示される広告に対して大きな嫌悪感を感じるというユーザーが増えてきています。
しかし、ハッシュタグチャレンジ広告は広告だと感じさせないためその心配をする必要がありません。
ユーザーは企業が設定したハッシュタグをつけて拡散・投稿し、ハッシュタグキャンペーンに積極的に参加してくれます。そしてそれを見たユーザーがまたキャンペーンに参加するという好循環が出来上がります。ただし、ハッシュタグチャレンジ広告も起動画面広告同様に広告コストが非常に高いです。
インフィード広告
インフィード広告は「おすすめ投稿」に表示され、投稿と投稿の間に出てくる広告です。
スマホ画面全体に5~15秒表示させることができるため、非常に請求力が高いといえるでしょう。また普通の投稿同様に「いいね」や「コメント」も付くため、広告に見えにくいのも一つのメリットです。
表示時間が短ければそれだけ広告コストも低くなりますが、表示時間最大の15秒間表示させるとTikTok広告の中で最も高い広告コストになります。
TikTok広告のメリット
TikTok広告で得られる大きなメリットは主に3つです。
10~20代に請求できる
TikTokは10~20代の若者を中心に人気を集めているアプリです。
国内月間アクティブユーザー数は950万人で2020年8月には世界で最もダウンロードされているアプリとして認定されています。また、ユーザーの1日あたりの平均視聴時間は42分で、1本の動画が15秒程度となっているので1日に160~180本の動画が見られていることになります。
10~20代の若者に向けた広告を出稿するのであればこれ以上ないアプリといえるでしょう。
AIによって的確に広告を届けられる
TikTokにはAIによってユーザーそれぞれに合った動画を「おすすめ」に表示させています。
例えば野球に関する動画を多く視聴するユーザーには野球関係の動画が、ゲーム関係の動画を多く視聴するユーザーにはゲーム関係の動画が多く表示されます。
広告を出稿したけれどターゲット層に届かなければ意味がありません。Tiktok広告ならAIによって請求したいターゲット層に的確に広告を届けることができます。
エンゲージメント率が高い
TikTokは他のSNSアプリと比較してもエンゲージメント率が高いとされています。
これは広告に対しても「いいね」や「コメント」をすることができるからです。特にハッシュタグ広告チャレンジはユーザーが積極的に参加し、盛り上がりを見せます。広告を嫌う風潮がある今、高いエンゲージ率を可能にするTikTokは唯一無二の広告媒体と言えるでしょう。また広告を広告だと感じさせないことや人気の楽曲が使えることもエンゲージメント率が高い一つの要因となっています。
TikTok広告の活用事例
TikTok広告を利用して実際に成果を得られた3つの活用事例を紹介します。
これら3つ以外にもTikTok公式には多くの活用事例が公表されているので、気になる方は見に行ってみてください。
ラグジュアリーブランド「YSL」
ラグジュアリーブランドの「YSL」はハッシュタグチャレンジ広告でオリジナルのブランドエフェクトを開発し、実際にリップをつけているかのような疑似体験をユーザーに提供しました。ほとんど広告配信を行っていなかったにも関わらず、ブランドエフェクトの利用は21万回を記録しています。
ユーザーもキャンペーンに積極的に参加し、それぞれが投稿した動画には「○番が似合っている!」などのやりとりが多く見られました。リップの色や質感が忠実に再現されたエフェクトで購入意欲を高め、コロナ禍でリップの需要が落ち込んでいた中でも売り上げが1.5倍に増加したそうです。
スマホゲーム「豆腐少女」
豆腐少女は少女を画面タップでジャンプさせて豆腐の上に着地させるというシンプルなスマホゲームです。このシンプル性を生かしてインストールしなくてもゲームを体験できるプレイアブル広告にすることでクリック率とコンバーション率が増加する効果を得られています。広告でのゲームプレイ中にインストールボタンが表示されるため実際にプレイを体験して興味が出た方はすぐにインストールすることができます。プレイアブル広告を採用する前と比べてコンバーション率は3倍も向上したそうです。
ブルボン「アルフォート」
ブルボンが販売している「アルフォート」もTikTok広告を活用しています。
アルフォートはインフィード広告のTopviewを活用しておりスキップ可能な広告でしたが、一人当たりの平均視聴時間は平均値よりも高い結果を得られたそうです。
その要因として縦型全画面広告だったことが挙げられています。
TikTokによると横型よりも縦型の方が広告認知率、購入・利用意欲ともに高い成果を得られるとしています。そのためアルフォートでもテレビCM用の素材を縦型に編集したものを採用し、Topviewに適した表示にすることで大きな広告効果を得られたそうです。
まとめ
TikTokは10~20代の若者を中心に人気を誇っているSNSアプリです。
10~20代の若者をターゲットに請求を行うのであればTikTok広告を利用する価値は十分にあるでしょう。また、起動画面広告は1日1社限定となっているので広告枠を確保することが難しいです。起動画面広告の利用を考えている場合には早めに問い合わせを行うことをおすすめします。
TikTok広告は様々なメリットがある反面、広告コストが高いというデメリットがあります。利用する際には費用対効果をよく考えた上で判断しましょう。