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【初心者向け】YouTubeマーケティングを成功させる“7つ”の秘訣とは?

動画広告の市場が盛り上がりを見せるなか、「YouTubeをマーケティングに活用したい」という企業が増えています。

実際にYouTubeは幅広い年代に利用されており、マーケティング手法としても効果的です。そこで今回はYouTubeマーケティングの手法と成功の秘訣を紹介します。

※まずはSNSマーケティングの全体像を知りたい方は「【初心者必見】SNSマーケティングを成功させる“5つ”のポイントとは?」をご覧ください。

マーケティングにYouTubeを使うべき理由とは?

なぜYouTubeは、マーケティング手法として効果的なのでしょうか。
YouTubeならではの活用メリットを、6つの観点から紹介します。

(1) 幅広い年代に利用されているから

YouTubeの公式発表(※1)によれば、YouTubeは毎月「20億人以上」のログイン済みユーザーから利用されており、その人数は全インターネット人口の約3分の1に相当します。

また、総務省の調査(※2)によれば、全年代(10代~60代)においてYouTubeを利用している割合は75.7%にものぼり、いまや幅広い年代にその存在が浸透していることがわかります。膨大なユーザー規模を誇るサービスだからこそ、企業のPR手段として積極的にYouTubeを利用すれば、数多くの人に自社の商品・サービスを認知させることができるでしょう。

※参考1:プレスルーム|YouTube About
※参考2:平成 30 年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省(PDF)

(2) ターゲットへ的確にアプローチできるから

ターゲットを細かく絞って動画を配信できるのも、YouTubeの特徴です。

例えば、年齢・性別はもちろんのこと、子どもの有無、世帯収入、強い興味を抱いているジャンル、「結婚・引越しなど人生の節目にあるかどうか」などまで詳しく設定して、動画広告を配信できます。また、関心の強度も細かく設定できるのが大きなメリットです。例えば、シューズの広告を配信する際、ただの「スポーツファン」ではなく、「熱心なマラソン好き」に配信先を設定できます。ねらった相手に的確にPRできるからこそ、成果にもつなげやすいのです。

※参考:動画キャンペーンのターゲティングについて|YouTubeヘルプ

(3) 行動を促す「CTA」が豊富だから

マーケティングにおいては、広告を見たターゲットを、いかに購買や契約へつなげるかが大切です。

その際、重要になるのがCTA(コールトゥアクション)です。CTAとは、動画内に埋め込むことで、視聴者に次の行動を促せるしくみのことです。YouTubeでは、このCTAが非常に豊富です。例えば、ターゲットが関心を持ちそうな関連動画のリンクを表示できる「カード」、資料請求や問合せのリンクを挿入できる「CTAオーバーレイ」、ほかの動画の宣伝・チャンネル登録の呼びかけができる「終了画面」などがあります。このように動画の視聴者をスムーズに次の行動へつなげられるので、ねらった成果を生み出しやすいのです。

(4) マスメディアに比べて低価格で利用できるから

これまで映像を駆使した広告手法といえば、テレビコマーシャル(TV-CM)のようなマスメディアが中心でした。しかしTV-CMは、人気番組の広告枠を買い取るために高額な予算が必要になり、手を出せない企業も少なくありませんでした。

YouTube広告では、使い方次第で費用を抑えつつ、広告効果を高めることが可能です。例えば、YouTubeには、視聴者が広告を途中でスキップできる「スキッパブル広告」があります。スキッパブル広告では、視聴時間が30秒間未満(最後まで視聴されなかった)の場合は、企業に広告費が発生しません。そのため、広告費をかけずに認知度アップをはかることもできます。また、ターゲットを細かく設定して配信できるため、無駄な広告費を使うこともありません。そのため、コストパフォーマンスを考えてYouTubeをマーケティングに活用する企業も多いのです。

(5) Google上でのSEO対策にもなるから

Googleで何かを検索したとき、「YouTubeの動画が検索結果の先頭に表示された」という経験も多いかもしれません。

YouTubeに良質な動画コンテンツを蓄積しておけば、Googleで検索されたときにヒットする可能性があるのです。つまり、Google上でのSEO対策として、YouTubeでの動画投稿が有効である可能性も高いです。YouTubeをマーケティングで活用することで、アプローチできるターゲット層もより広がるでしょう。

※参考:グーグル動画検索ではYouTubeが圧倒的に有利。このデータにマーケターはどう動くべきか|Web担当者Forum

(6) 分析ツールで効果を可視化できるから

YouTubeに登録すれば、「YouTubeアナリティクス」という無料の分析ツールを利用できます。

このツールでは、配信した動画の「視聴回数」「ユーザー層」「視聴者が動画にたどりついた経路(トラフィックソース)」などを細かく可視化することが可能です。そのため、動画広告によってねらった成果が出ているのかが、一目瞭然になります。また、分析結果をふまえて、動画の内容や配信先をすぐに改善できるため、成果もいっそう高められるでしょう。

※参考:YouTube アナリティクス|YouTubeヘルプ

※動画広告の効果については「動画広告って効果はあるの?効果測定の指標・手法も紹介します!」をご覧ください。

YouTubeを活用したマーケティング手法とは?

YouTubeを活用したマーケティング手法には、どのようなものがあるのでしょうか。
代表的な3つの手法と、その特徴を紹介します。

(1) 動画広告

代表的な手法は、動画広告の活用です。

YouTubeでは動画広告の種類も豊富です。例えば、動画の途中に挿入する「TrueViewインストリーム広告」、6秒間のみ再生されてスキップができない「バンパー広告」、動画のなかではなく検索結果の上部・中部などに表示できる「TrueViewディスカバリー広告」などがあります。それぞれターゲットの「年齢」「性別」「関心のあるジャンル」などを細かく設定し、配信することが可能です。

動画広告の良いところは、自社の商品・サービスを知らないターゲット層にでも、無理なく情報を届けられる点です。自社のチャンネルを開設して動画を配信しても、そもそも見てくれる人がいなければ意味がありません。そのため、ターゲット層に対して「まずは商品・サービスの存在を知ってもらいたい」「会社自体の認知度を上げたい」「自社チャンネルへ誘導したい」という段階で活用するのに最適でしょう。

※動画広告について詳しくは「動画広告にはどんな種類がある?それぞれのメリットと活用法を解説!」をご覧ください。

(2) チャンネル開設による動画投稿

ふたつ目の手法は、チャンネル開設です。

YouTubeでは、アカウントを登録することで自社だけのチャンネルを開設し、そこで動画を配信することが可能です。チャンネル内でプロモーション動画やハウツー動画などを配信することで、ターゲットに商品・サービスの深い理解を促し、さらに自社のファンを増やすことができます。

チャンネルを開設すれば、自社に興味を持ったユーザーから「チャンネル登録」をしてもらえます。動画を投稿した際は、チャンネル登録してくれたユーザーに毎回お知らせが届くようになります。そのため、チャンネル登録数を増やすことで、より多くのターゲットに効率良く商品・サービスをPRできるようになるのです。

(3) ユーチューバーを起用した宣伝・広報

3つ目の方法として、ユーチューバーの活用があります。

具体的には、ユーチューバーに動画内で自社の商品・サービスを宣伝してもらい、ファン獲得につなげるマーケティング手法です。人気ユーチューバーともなれば、チャンネル登録数は数百万人規模にもなり、多くのユーザーに一気に商品・サービスを認知させられます。場合によっては、自社チャンネルで動画配信するよりも多くの人に商品・サービスを宣伝することが可能です。

ただし、いまの時代は「炎上」のリスクと隣り合わせにあります。ユーチューバーによっては、その対象となる場合もあるかもしれません。ユーチューバーのイメージが悪化すれば、自社の商品・サービスのイメージダウンにもつながります。ユーチューバーをマーケティングに起用する際は、より慎重なキャスティングが必要です。

YouTubeマーケティングを成功させるポイントとは?

YouTubeでは、ただやみくもに動画を配信するだけでは、思うような効果が出ないこともあります。
YouTubeマーケティングを成功させるポイントについて7つ紹介します。

※参考:動画キャンペーンの運用のヒント|YouTubeヘルプ

(1)  目的を明確に決める

YouTubeマーケティングにおいては、一般的なマーケティング手法と同様に、まず目的を明確にすることが大切です。

目的を決めることによって、広告の種類やターゲットも大きく変わってきます。例えば、「商品・サービスの認知度を高めること」が目的ならば、いきなり自社チャンネルで動画を配信しても、見てくれる人が少なく効果が出ないでしょう。この場合は、「TrueViewインストリーム広告」「TrueViewディスカバリー広告」といった動画広告を活用し、まず潜在的なターゲット層に商品・サービスの存在を知らしめることが大切です。

また、最初に目的を決めると、動画の企画や方向性も決めやすくなります。認知度向上が目的なら、あえて商品・サービスについて詳しくは語らず、印象に残りやすい動画に仕上げて、視聴者を自社サイトやチャンネルに誘導するのも有効です。動画の内容が洗練されることで、ねらった成果にもつなげやすくなるでしょう。

(2) 豊富な広告をうまく活用する

YouTubeには、豊富な動画広告のプランが用意されています。

例えば、動画中に広告を挿入できる「TrueViewインストリーム広告」「バンパー広告」のほか、半透明のバナーが動画の下部分に登場する「オーバーレイ広告」、おすすめ動画の一覧の最上部に表示される「ディスプレイ広告」などがあります。広告ごとにCPV(視聴1回ごとに料金発生)やCPM(表示1,000回ごとに料金発生)など、料金体系もさまざまです。それぞれの広告の特性と料金体系を正しく見きわめて、目的に合うものを活用することで、より高い効果につなげられるでしょう。

※参考:YouTube の広告フォーマット|YouTubeヘルプ

(3) ターゲティング機能を活用する

YouTubeの動画広告は、細かくターゲットを絞って配信することが可能です。

例えば、「カスタムオーディエンス」を利用すると、「ニュース・政治」「メディア・エンターテイメント」など、100以上のカテゴリーのなかからターゲットの興味・関心があるジャンルを選べます。また、「カスタム インテント オーディエンス」を利用すれば、「アパレル・アクセサリ」「不動産」など、特定の商品ジャンルに強い購入意向を示すターゲットに配信できます。こうしたターゲティング機能を活用することで、より無駄のない広告配信ができるでしょう。

(4) 「動画SEO対策」を万全にする

「動画SEO対策」とは、YouTubeのサイト内で自社の動画が検索上位にくるようなしくみを考えることです。

例えば、検索回数の多いキーワードをふまえて動画を制作する、タイトル・説明文にキーワードを入れる、視聴しやすい長さに動画を調整するという工夫が挙げられます。YouTubeのアルゴリズムは日々変動しており、「これをやれば必ずSEO対策になる」という正解はありません。大切なのは、「ユーザーにとって利益の高い動画」を制作することです。視聴者目線で価値のある動画をつくることで、視聴回数も増えていくでしょう。

(5) クリックしてもらう工夫をする

せっかく動画を自社チャンネルで配信しても、クリックしてもらえなければ意味がありません。

そのため、視聴者が思わずクリックしたくなるような仕掛けを取り入れましょう。そのひとつが、「サムネイル」です。サムネイルは、動画が検索結果に出てきた際に「静止画」として表示されるもので、非常に重要な役割を果たします。だからこそ、商品・サービスのメリットをキャッチコピーで表現したり、中身が気になるような画像を使用したりと工夫を凝らしましょう。クリック率を高めることで、次の行動にもつなげやすくなります。

(6) YouTubeアナリティクスを活用する

YouTubeマーケティングでは、分析ツールを活用して、迅速にPDCAをまわすことが大切です。

無料のツール「YouTubeアナリティクス」では、動画ごとに過去28日間の「視聴回数」「ユーザー層」「再生されたデバイス・地域」などがデータ化されます。こうした内容をふまえ、動画の構成や配信先を改善することが大切です。

例えば、視聴者維持率(どのくらいの時間閲覧してもらえたかを示す割合)が低い場合、動画の内容に問題があるかもしれません。「ターゲットからの共感を得られる文言を増やす」「冒頭5秒間の演出で心をつかむ」などの工夫が有効です。一度の配信で終わらせずに改善を重ねることで、期待した成果に近づけられるようになります。

(7) ほかのメディアでも動画を広報する

YouTube以外のメディアでも動画について宣伝すると、より視聴者を増やすことができます。

例えば、自社のSNSアカウントで動画のリンクを投稿したり、自社ホームページにリンクを埋め込んだりという手法も有効です。また、製品のハウツー動画であれば、顧客に向けてメールマガジンとして配信するのもよいかもしれません。より幅広い手段で広報することで、動画の認知度も高め、YouTubeマーケティングの成果を高められるでしょう。

まとめ

YouTubeマーケティングは、動画そのものが魅力的であることが大前提です。

そのため、信頼できる動画制作会社に依頼し、より良質な動画コンテンツをつくることが大切だといえるでしょう。当社では、豊富な制作実績をもとに、視聴者が興味を持ちやすい動画コンテンツを制作できます。360度動画やドローン空撮など、最新の技術を活用した動画の撮影も可能です。YouTube向けの動画制作に迷った際には、お気軽にご相談ください。

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