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動画制作時に欠かせない企画の考え方と制作のポイント

ネットの高速化、スマートフォンの普及などにより、ネット上での動画市場は急激な成長を続けています。

これまでは様子見だったものの、動画制作の検討を始めた企業、自治体も多いのではないでしょうか? そこで、今回は動画制作で最も重要ともいえる企画の考え方、制作のポイントをお伝えします。

※動画制作についての全体像を知りたい方は「動画制作の相場は?目的や活用法など、動画制作の“疑問”に答えます」をご覧ください。

動画制作ではなぜ企画が重要なのか?

動画制作を行ううえで、やるべきこと、重要なことはいくつかありますが、そのなかでも企画立案は非常に重要な工程のひとつです。なぜ企画立案がそれほど重要なのか?理由としては次のような点が挙げられます。

動画制作を行う目的の明確化

企業が動画を制作する目的は、認知を得る、商品やサービスの購買欲を促す、ブランディングなどさまざまですが、それぞれの目的により、制作すべき動画内容は異なるはずです。

そのため、どういった目的で動画を制作するのかを決めなければ何も進みません。何を目的として動画制作を行うのか、企画立案はその第一歩となります。

やるべきことの可視化

例えば、ブランディングが目的であれば、社長や社員へのインタビューをする。購買欲を促すのが目的であれば、商品やサービスを魅力的に撮影するなど、目的が明確化されれば、何をするべきかが可視化され、優先事項を決められます。これにより、無駄なく効率的な動画制作が可能になります。

このように動画制作において、企画立案は動画を制作する目的を明確化し、何から手をつけなくてはいけないのか、優先事項を決めるうえで欠かせない業務です。企画が曖昧なまま制作に入ってしまうと、無駄な業務が増え、完成までに時間がかかるうえ、余計なコストがかかってしまうリスクも発生します。しっかりとした企画を立案することが、動画で成果を上げるためにも重要なポイントとなるのです。

動画制作における基本的な企画の考え方

続いて、実際に動画制作を行っていくうえで、企画立案はどうやって行うものなのか? 基本的な企画の考え方について説明します。

(1) 目的の設定

ブランディング、認知、商品購入など動画を制作する目的を設定します。また、もうひとつ重要なポイントは、なぜテキストや画像広告ではなく動画なのか、動画制作を行う目的もしっかりと考える点です。

例えば、「テキストや画像だけでは自社の商品・サービスの魅力を100%伝えきれない」「実際に使っているところを見せないと使い方が分からない」「経営者や現場の生の声をストレートに伝えたい」など、動画でなければならない理由も明確にしたうえで、目的設定を行いましょう。

(2) ターゲットの設定

現在の顧客、将来的に顧客となる可能性のある人のどちらに向けたものにするかでも動画の内容は変わります。そのため、目的によりターゲット設定を行い、それに合った動画を企画します。

例えば、家電製品の販売店が動画を作成する場合、具体的には次のようなものが考えられます。

・現時点ではまだ興味関心段階の顧客

購入意欲を持ってもらうため、「快適に使うためのポイント」「従来商品との比較や機能の紹介」などが効果的です。

・まだ認知を得ていない顧客

自社や商品・サービスを認知し、興味関心を持ってもらうため、「商品・サービスを利用することで得られるベネフィット」「実際に使っているところや、すでに利用しているユーザーの感想」などがよいでしょう。

(3) 配信先の設定

Web上で動画の配信先として考えられる主なものは、SNS広告、自社Webサイトなどが挙げられます。このなかから、どのメディアを使うのかを決めます。例えば、認知を得るのが目的の動画であれば、YouTubeやその他のSNSがよいでしょう。

幅広い年代にアピールしたいのであれば、YouTubeがおすすめです。また、SNSにはそれぞれ特性があり、20~30代女性をターゲットとしているのであれば、Instagram。10代であればTikTok。40代以上であればFacebookなどが一般的です。ただし、拡散が目的であれば、InstagramやFacebookではなく、Twitterが効果的です。このようにそれぞれ得意とするものが異なるため、動画の内容やターゲットにより慎重な選択が求められます。

自社Webサイトは、すでに認知を得ているユーザーに対しての新機能の紹介や、アップデートのお知らせといった目的であればよいかもしれません。しかし、拡散を狙っていたり、興味関心段階の顧客にアピールしたかったりするのであれば、YouTubeやSNSと並行して利用しないと成果をあげるのは難しいでしょう。

(4) シナリオ作成

目的、ターゲット、配信先を設定したら、それをもとに動画のシナリオ、絵コンテを作成し、実際に撮影を始めます。

ひとつの例として、興味関心段階の顧客向け動画のシナリオ作成のポイントを紹介します。

1. ターゲットとする顧客を惹きつける「つかみ」を入れる

商品名や画像、企業名など何の動画であるかを紹介します。

2. 顧客が疑問に思っていることや解決したい課題の提示

紹介した商品に対し、顧客が感じていると予測される疑問点や解決したいと考えているであろう課題を提示し、この動画が自分事と感じてもらえるようにします。

3. 疑問点や課題がこの商品・サービスを使うことで解消されることをアピールする

この商品やサービスを使えば、疑問点や課題が解消されると思えるようなアピールをします。

4. 顧客に対し、次の行動を勧める

自社のECサイトへのリンクを入れる、イベントや展示会の告知をするなど、興味関心を持った顧客に次の行動を示します。

スムーズな動画制作のポイント

では、実際に立案した企画をもとに動画制作を行っていくうえで重要なポイントを2つ紹介します。

(1) 競合他社の分析

2020年12月17日、株式会社サイバーエージェントは、株式会社デジタルインファクトと共同で行った国内動画広告の市場動向調査の結果を発表。2020年の動画広告市場規模は2,954億円の見通し、そして4年後の2024年には6,856億円まで増加すると予測しています。

このことからもわかるように、動画広告市場規模は大きくなっており、競合他社がすでに動画を配信していても何の不思議もないでしょう。そのため、自社で動画を制作する前に必ず、競合他社がどういった動画を作成しているかを分析します。内容はもちろん、ターゲットや配信メディアを調べれば、自社の動画制作の参考になるうえ、差別化もしやすくなるでしょう。

※参考:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表 | CyberAgent, Inc.

外部制作会社への依頼

動画制作、特に初めての場合、わからないことも多く、予算をかけた割にうまくいかないことも十分に考えられます。そのため、企画の段階から外部の制作会社に依頼する方がかえってコストの削減につながる場合もあり得ます。特に撮影や編集はプロに任せた方がスムーズに進むうえ、完成した動画のクオリティーも格段にアップします。そこで、企画立案は自社もしくは共同で行い、それ以降は外部の制作会社に依頼するのがおすすめです。

初めての動画制作は外部の制作会社への依頼がおすすめ

動画を制作するうえで、企画立案のポイントを知っておくことは決して無駄なことではないものの、経験がないとターゲットにうまく伝えるものを作るのは簡単ではありません。特に初めての動画制作となれば、わからないことも多く、スムーズに進めるのは困難です。

そこで、おすすめなのが外部の制作会社への依頼です。当社では企画の段階から豊富な動画制作の実績をもとに、より効果を高めやすい動画制作を実現します。動画制作をご検討の際にはぜひ一度お気軽に当社へご相談ください。

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