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SNS動画が注目を浴びる理由とは?媒体ごとの上手な活用法も紹介

SNSマーケティングにおいて、コンテンツを充実させることはなにより重要です。その点において、動画はエンターテインメント要素が強く、消費者に楽しんでもらえるコンテンツとなります。しかし、「どんな動画をつくればよいかわからない」と悩む人も多いかもしれません。そこで今回は、SNSにおける動画の活用法をわかりやすく紹介します。動画のメリットや媒体ごとの適切な長さも解説します。ぜひSNS運用の参考にしてみてください。

※まずはSNSマーケティングについて知りたい方は「【初心者必見】SNSマーケティングを成功させる“5つ”のポイントとは?」をご一読ください。

SNS動画が注目を浴びている理由とは?

なぜSNSマーケティングにおいて、動画が注目されているのでしょうか。
時代背景や動画ならではの強みもふまえて、3つの理由を紹介します。

(1) 動画視聴が日常の「あたりまえ」になっている

スマートフォンやタブレットなどのデバイスが普及し、動画視聴が日常的になっています。視聴行動の分析を行うニールセン デジタル株式会社の調査(※参考1)によれば、スマートフォンでの動画視聴時間は2015年の「月1時間51分」から、2019年には「月7時間13分」まで増加しました。いまや多くの時間が、スマートフォンでの動画視聴に費やされていることがわかります。さらに今後「5G」の通信環境が整えば、より快適にインターネットを使えるようになります。総務省の算出(※参考2)では、2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになるとのことで、より動画視聴を楽しみやすい環境になるでしょう。こうした背景から、多くの企業で動画の活用が進んでいるのです。

※参考1:Digital Trends 2019上半期|nielsen
※参考2:第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望|総務省(PDF)

(2) ユーザーに受け入れてもらいやすい

企業からの情報発信は、どうしても広告や宣伝として消費者から敬遠されることも多いです。また、文章で商品を紹介しても、「読むのが面倒」と感じるユーザーもいるでしょう。しかし、動画コンテンツはエンターテインメント要素が強く、「広告感」が比較的少ないコンテンツです。また能動的に文字を追わなくてもいいので、ユーザーから気軽に見てもらえます。こうした受け入れやすさが、動画の大きな強みです。

(3) 魅力的なコンテンツなら拡散が期待できる

SNSの魅力は、「拡散性」にあります。おもしろいコンテンツや魅力的な投稿なら、多くの人へシェアしてもらえる可能性も高まります。動画の場合、つくり方次第では音楽やアニメーションなどを用いて、魅力的なコンテンツに仕上げることが可能です。実際、企業や観光地などのプロモーション動画が「バズった」のを見たことがある人も多いのではないでしょうか。このようにユーザーから楽しんでもらえる動画をつくれば、多くの人に情報を届けられます。

SNS動画の種類・目的とは?

SNSで動画を活用するときは、その種類と目的を正しく把握しておくことが大切です。
SNS動画の種類と目的について、簡潔に紹介します。

(1) 種類

SNS動画の種類には、「通常の投稿」「広告配信」の2種類があります。

「通常の投稿」は、企業アカウントやチャンネルを作成して、そこから手作業で投稿していくパターンです。この場合、フォロワーやチャンネル登録者にだけ、投稿内容や動画が表示されることになります。投稿後、「いいね」や「リツイート」などでシェアしてもらえれば、さらに多くのユーザーに拡散されていきます。

もう一方の「広告配信」は、アカウントが必要なこと自体は通常投稿と同じですが、表示のされ方が違います。広告の場合、あらかじめ性別・年齢・居住地・検索履歴などで絞りこんだターゲットに向けて、投稿を表示させることが可能です。商品・サービスのターゲット層により近いユーザーに情報を届けたい場合は、広告のほうが適しているといえるでしょう。広告の種類も豊富で、タイムラインのなかに広告を表示させる「インリード広告」や、とくにYouTubeにおいて動画の冒頭や動画の最中に表示させる「インストリーム広告」などがあります。

(2) 目的

SNS動画の目的は大きく分けてふたつあります。「商品・サービスの紹介」「ブランディング」です。

「商品・サービスの紹介」は、文字どおり自社の商品・サービスの強みやこだわりを動画で訴求し、売上アップや問い合わせの増加につなげます。とくにアピールしたい商品やサービスがある場合は、こちらを選ぶとよいでしょう。動画の最後にECサイトや問い合わせ先のリンクを挿入し、ユーザーを誘導すると効果的です。

一方の「ブランディング」は、自社の想いや姿勢、社会貢献の活動内容などを伝えることで、長期的なファン獲得につなげる動画です。商品・サービスの紹介動画とは違って、直接的に売上の増加をめざすものではありません。企業に対するユーザーからの信頼感や愛着を継続的に高めることで、競合との差別化をはかります。

どちらの動画も企業にとって価値があるので、それぞれの目的に合わせて動画をつくり活用するとよいでしょう。

各SNS媒体における最適な動画の長さ・活用法とは?

それでは、実際に動画を投稿するとしたら、どの媒体を使えばよいのでしょうか。
各SNS媒体における動画の長さや特徴を紹介します。

※各媒体のユーザー年齢層については、「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省(PDF)」を参照しています。
※ (1)~(3)の最適な動画の長さについては、米・HubSpot社の調査「How Long Should Your Videos Be? Ideal Lengths for Facebook, Instagram, Twitter, and YouTube [Infographic]|HubSpot」を参照しています。

(1) Facebook

Facebookは、実名でのアカウント開設が求められるため、フォーマルなコミュニケーションが特徴のSNSです。20代~40代のユーザーが多く、ほかのSNS媒体と比べると年齢層が高いのも特徴です。ユーザーの性別や年齢が明らかになっているため、ターゲットを見定めやすく、多くの企業がマーケティングに活用しています。

動画の長さは最長240分(※)で、他媒体より長尺の動画を投稿できます。かつ、Facebookは他媒体より文字数が多いため、一つひとつの投稿がじっくり見られる傾向にあるようです。そのため、少し長めのブランディング動画や商品・サービス紹介動画を視聴してもらいたい場合に向いているでしょう。HubSpot社の調査では、Facebookでもっとも多くのエンゲージメント(いいね!やコメントなどのアクション)を獲得した動画の長さは1分でした。「1分前後」を意識して動画をつくると、より高い効果が期待できそうです。

※参考:Facebookで動画を追加できません。|Facebookヘルプセンター

(2) Instagram

Instagramは、文字ではなく「画像」や「動画」を主軸とするSNSです。10代~20代の女性を中心に人気を集めており、おしゃれな雰囲気をもつ「フォトジェニック」な画像や動画が好まれる傾向にあります。そのため、女性に人気の商品や写真ばえする商品を扱うアパレルブランドや食品系の企業には、最適なSNSです。

動画の長さは60秒以内(※)と短いのが特徴です。また、画像や動画が中心のSNSのため、タイムラインには数多くの動画があふれます。そのため、長尺のブランディング動画や商品のことを細かく解説する動画には向いていないかもしれません。動画をつくるときは、端的に情報を伝え、かつ短時間で印象に残るような映像表現を心がけることが大切です。HubSpot社の調査では、Instagramでもっとも多くのコメントを獲得した動画の長さは平均「26秒」でした。25~30秒の長さを意識すると、より高い効果が期待できそうです。

※参考:Instagramで動画を投稿するにはどうすればよいですか。|Instagramヘルプセンター

(3) Twitter

Twitterは、1投稿あたり140文字という制限があるため、タイムラインの回転率が速いことが特徴のSNSです。ユーザーは10代~20代が多いため、若年層をターゲットにした商品・サービスの紹介動画にはTwitterが向いています。Twitterでは、広告として利用した場合は動画の再生秒数で広告費が決まりますが、リツイートで2次拡散されたものについては広告費がかかりません。そのため、魅力的な動画をつくれば、拡散による費用対効果の高さが期待できます。

動画の長さは、最長2分20秒(※)とやや短めです。かつ、タイムラインが高速で流れていくため、投稿が読まれる時間も長くありません。HubSpot社の調査でも、Twitterで適している動画の長さは「45秒」と短めの結果が出ています。できるだけ短尺な動画で、視聴者の印象に残すことを意識するとよいでしょう。

※参考:Twitterで動画を共有および視聴する方法|Twitterヘルプセンター

(4) YouTube

YouTubeは、世界中で幅広い年代に利用されている動画プラットフォームであり、動画系のSNSです。動画が中心のコミュニケーションなので、ユーザーの多くが「動画視聴に対して抵抗がない」という特徴があります。ある程度の長さでも視聴してもらえる可能性が高いので、長尺のブランディング動画や紹介動画にも最適です。

動画の長さは最長15分間が基本で、アカウント登録をすれば最長12 時間まで可能です(※参考1)。投稿できる動画の長さに幅があるため、最適な長さは一概にいえませんが、YouTube公式チャンネル(※参考2)ではいくつかの見解が発表されています。具体的には「動画は長いほうが視聴者の満足度も上がるため、YouTubeの検索アルゴリズムで有利になる」「ただし動画の質が低い場合、無駄に長くするのは良くない」「視聴者を魅了できる動画なら、10分間の動画より、視聴時間が長くなる20分間の動画のほうが露出も増える可能性が高い」といった内容です。つまり、動画コンテンツの中身さえ充実していれば、長くても多くの人に見てもらえるということです。YouTubeの動画では、長さよりも質を意識することが大切だといえるでしょう。

※参考1:15 分を超える動画のアップロード|YouTubeヘルプ
※参考2:最適な動画の長さ|YouTube Creators(※クリックするとYouTubeで動画が再生されます)

SNS動画の効果を高める方法とは?

最後に、SNSの動画でより効果を高めるための方法を6つ紹介します。

(1) サムネイルにこだわってつくる

サムネイルとは、動画が再生されていないときに表示される画像のことです。基本的にサムネイルは動画の一部分を切りとって、静止画として登録します。ユーザーがサムネイルだけを見て、「退屈そう」「どんな動画なのかわからない」と判断してしまったら、クリックして視聴まで行きつかない可能性があります。そのため、サムネイルの画像はできるだけ魅力的に見えるように工夫をしましょう。例えば、印象的な場面を選んで組み合わせたり、思わずクリックしたくなるようなキャッチコピーを添えたり、というつくり込みをすることが大切です。

(2) 冒頭の数秒でひきこむ

すべての動画が、最初から最後まで見てもらえるとはかぎりません。最初の数秒だけ見て「おもしろくなさそう」「自分には関係なさそう」と思われたら、タイムライン上で次に進まれる可能性も高いです。とくにYouTubeのインストリーム広告の場合、5秒でスキップできる機能があります。そのため、いかに冒頭の数秒で視聴者に興味をもたせるかが重要だといえるでしょう。例えば、ターゲットが「自分ごと化」できるような「あるあるの悩み」を入れたり、のちの展開をにおわせるような出だしにしたりと、思わず続きを見たくなる構成を意識してみましょう。

(3) スマートフォンからの視聴を意識する

いまや多くの人がスマートフォンから動画を視聴しています。動画の内容や表現がスマートフォンからの視聴に適しているかどうかも、意識すべきでしょう。例えば、字幕があまりに小さいと見えづらくなります。また、動画を見るときにスマートフォンを横にする人は意外にも多くありません。「持ち変えるのが面倒」「コメントも読みながら動画を見たい」といった理由で、縦のまま動画を見る人が多いのです。そのため、最近ではこうしたユーザー心理を意識してつくられた、縦型の動画広告も増えています。視聴者の視聴環境を想定して、動画をつくることが大切です。

(4) 無音で見られることを意識する

SNSでタイムラインに流れてくる動画は、基本的に「無音」で再生されます。また、社内や電車内ではスマートフォンをマナーモードにしている人も多いため、動画の音は流れない可能性が高いです。そのため、無音で見られてもいいように動画をつくりこむことが大切です。例えば、「人物名や商品名にはわかりやすいテロップを入れる」「ナレーションに合わせて字幕を入れる」といった工夫をすることで、無理なく情報を伝えることができるでしょう。

(5) 配信のタイミングを調整する

実は動画を配信するタイミングも、効果を出すうえで重要です。多くの人がSNSを操作しやすい時間帯に動画を投稿すれば、再生数が伸びる可能性があるからです。例えば、スマートフォンを操作しがちな「通勤・通学」の時間帯、「寝る前」の時間帯などに配信すると、より見てもらいやすくなるでしょう。

(6) 導線をつくる

SNSの動画だけで、必ずしも商品・サービスの売上が伸びるとはかぎりません。大切なのは、ユーザーを消費行動へつなげるための導線を細かくつくっておくことです。例えば、「SNSの動画で商品・サービスの特徴を簡潔に表現し、ユーザーに興味をもってもらう」「その後、動画のリンクからホームページを訪れてもらい、ページ内の長尺動画で購買意欲を高めてもらう」「動画の横に設置された購入ページから注文してもらう」と、行動変容の流れをつくります。このように導線に沿って動画の内容や長さを決めることで、より高い効果につなげられるでしょう。

まとめ

SNS動画は、各媒体の特性とターゲットを意識して制作することがポイントです。しかし、動画制作が初めての場合は、なにから手をつけてよいかわからない状態かもしれません。そこでおすすめするのは、Web用動画の制作経験が豊富な制作会社へ一度相談してみることです。

当社が依頼を受けるお客様の多くが、「SNS用の動画コンテンツをつくりたい」「どんな内容の動画をつくればよいかわからない」という段階にあります。当社では動画制作の基本からていねいに解説し、予算内で最大限に商品・サービスの魅力を伝えられる動画を提案しています。SNS動画の制作で迷った際には、お気軽にご相談ください。

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