企業がマーケティング活動のなかで動画を活用する重要性
Release 2021.05.13
Update 2022.06.15
以前であれば、企業が動画を使ったマーケティングをしようとすれば、TVCMしかありませんでした。
しかし、現在ではインターネットの普及により、以前に比べれば企業規模にかかわらず、Web上で動画を使ったマーケティングが可能になっています。そこで、今回は企業、もしくは自治体がマーケティング活動のなかで動画を活用する重要性、効果的な活用方法などについてお伝えします。
INDEX
企業が動画を活用することの重要性
企業がマーケティング活動行っていくうえで、動画の活用は非常に重要なものとなりつつあります。その理由は次のとおりです。
短時間で多くの情報を伝えられる
一般的に1分間の映像は、文字情報換算で180万文字分の情報量があるといわれています。これはWebページ約3,600ページ分に匹敵します。(※)
なぜ、映像は短時間でそれだけの情報量を伝えられるのか? その理由は、言語情報だけではなく、同時に聴覚、視覚情報も伝えられるからです。もちろん、これは理論上の話ではあるものの、少なくとも映像はテキスト情報に比べ、短時間で多くの情報を伝えられるツールであることは間違いありません。
※参考: 18 Marketing Statistics And What It Means For Video Marketing|VIDEO BREWERY
テキストだけの情報に比べ目に付きやすく差別化につながる
動画配信サービスなどを除き、ポータルサイトやSNSなどはテキストや画像の方が多いため、動画はユーザーの目に付きやすくなります。その結果、テキスト、画像広告に対し差別化ができ、より興味を持ってもらえる可能性も高まるのです。
スマートフォンの普及
インターネットに加え、最近ではスマートフォンの普及もあり、外出先や電車や人を待っている隙間時間など、いつでもどこでも動画を視聴できる環境が整いつつあります。もちろん、通信量の問題もありますが、以前に比べれば、動画の需要が高まっていることも企業の動画活用が重要になっている理由のひとつです。
企業が動画を活用する目的とそれに応じたメディア
企業が動画を活用する重要性とその理由を見てきましたが、実際に動画活用をするのは主にどういった目的なのでしょうか? また、ひと口に動画活用といっても、それを配信するメディアによって向き不向きもあります。そこで、ここでは、企業が動画活用を行う目的とそれに応じたメディアについてお伝えします。
企業が動画を活用する主な目的
◆PR
PRとは、もともとは企業や官公庁などの事業内容の公共的価値を広め、知ってもらうために行う宣伝広告活動を意味するものです。自社の事業内容や商品・サービスを知ってもらうための動画をPR動画と呼びます。そのため内容も幅広く、例えば「企業の概要、沿革、事業内容」といったものや、「商品・サービスの紹介」「機能や使い方」などを動画にしたものが挙げられます。
◆ブランディング
ブランディングとは、顧客や消費者にとって価値のあるブランドを構築するための活動を意味します。ブランディングのための動画では、「経営者からのメッセージ」「商品・サービスを提供するうえでのポリシー」「これまで培ってきた企業文化」などを伝えます。
ブランディング動画もPR動画の一種に含められる場合もありますが、PRは自社の認知を広めるのが主目的であるのに対し、ブランディングはすでに認知を得ている顧客に自社のメッセージを伝えることで信頼感を持ってもらい、継続的に利用したいと思わせるのが主目的となります。
ブランディング動画について「ブランディング動画のメリットと制作のコツ-具体的な活用法」で詳しく解説しいます、ぜひ一読ください。
◆マーケティング(販促)
PRやブランディングは、認知を得て信頼感を持ってもらうことで関係性の構築を目指すものです。マーケティング動画はそのうえで、実際に商品・サービスを購入してもらうために制作します。ターゲットに向け、「商品・サービスのメリット」「実際に利用しているユーザーの声」「ユーザーが抱えている疑問や課題を自社商品・サービスで解消する方法」などを伝えます。
動画を配信するメディア
次にTV以外で動画を配信する主なメディアを紹介します。
◆SNS
Twitter、Facebook、Instagram、TikTokなど、多くのSNSで企業がアカウントを持ち、動画を配信しています。SNSにもよりますが、1~2分程度の短いものから、最大で4時間の動画を配信できるものもあります。
≪一緒に読みたい記事≫SNS動画が注目を浴びる理由とは?媒体ごとの上手な活用法も紹介
◆動画配信サービス
YouTubeやTVerなどの動画配信サービスで動画配信が可能です。ただし、TVerではTVで流れているようなCMが中心のため、コストは安くありません。より低コストで配信する場合はYouTubeがおすすめです。
◆ポータルサイトやメディアサイトなど
Yahoo!やMSNといったポータルサイト、新聞社や企業が運営するメディアサイトの広告枠などでも動画配信が行えます。インプレッション数によって課金されるタイプ、クリックして視聴されれば課金されるタイプなど、課金形態は複数あるため、事前に確認したうえで配信を行った方がよいでしょう。
◆自社Webサイト
自社のWebサイトでも動画配信が可能です。ビジネス用の動画配信プラットフォームを利用すれば、無料もしくは有料で自社WebサイトにWeb用に加工された動画を埋め込めます。YouTubeで配信した動画を自社Webサイトに埋め込んでいるケースも少なくありません。配信自体は低コストでも可能ですが、すでに多くの認知を得ている企業でない限りは、SNSやほかの広告を使うなどして誘導しないと、閲覧してもらうのは難しいでしょう。
≪一緒に読みたい記事≫企業や自治体がホームページ上で動画を公開するメリットと活用のポイント
企業がマーケティング活動で効果的に動画を活用するためのポイント
すでに多くの企業がマーケティング活動の一環として、動画を活用しています。では、これから動画活用を始める場合、どういった点に気をつければいいのでしょうか? また、動画を活用し目的を果たすためのポイントについても紹介します。
企業が公開する動画としてのクオリティーを維持する
ビジネスとして動画を公開する以上、意図して行うのではない限り、画質だけではなく内容も含め一定のクオリティーを保った動画制作が求められます。ただし、必要以上に高画質にすると予算がかかるうえ、スマートフォンで閲覧するユーザーにも負担がかかるため、注意が必要です。
予算設定を厳格に行う
動画はテキストや画像に比べ、コストがかかります。撮り直しが続けばすぐに予算オーバーすることも珍しくありません。そのため、事前の予算設定を厳格に行い、それに沿って進めていかないと大きなマイナスになってしまうリスクがあります。
メディアに適した動画を制作する
内容にもよるものの、自社のWebサイトや動画投稿サービスで配信するのであれば、ある程度の長尺動画でも問題ありません。しかし、例えばTwitterならば1回の投稿で最長2分20秒と、投稿できる動画に時間制限もあり、できるだけ短くインパクト重視にする必要があります。それぞれのメディア特性を理解し、それに適した動画制作が重要だと言えるでしょう。
企業のマーケティング活動で動画活用は当たり前の時代に
ネット環境の整備、スマートフォンの普及などにより、以前に比べていつでもどこでも気軽にWeb上で動画閲覧することが可能になっています。
そのため、企業もPR、ブランディングなどで動画を活用するのが当たり前となりつつあります。しかし、例えばSNSでは、長時間にわたる自社のPR動画を配信してもなかなか閲覧してもらうのは難しいでしょう。メディアごとにそれぞれ特徴や求められる動画の種類があり、ターゲットに自社の動画を閲覧してもらうには、メディアに応じた動画制作が重要です。
当社では、「何を動画にすればよいか分からない」「そもそも動画制作のやり方が分からない」というところから丁寧に相談に乗り、予算や動画の活用法も含めた最適なプランをご提案しています。マーケティング活動で動画の活用を検討されているのであれば、ぜひ当社にご相談ください。
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