動画制作の相場は?目的や活用法など、動画制作の“疑問”に答えます
Release 2021.05.18
Update 2022.06.15
動画制作を検討していて、「料金相場を知りたい」「活用法やメリットがわからない」「動画の表現手法とは?」といった疑問につきあたる人は多いかもしれません。そこで、動画制作に関するさまざまな質問の回答をわかりやすく説明します。「動画制作会社の選び方」についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
“課題別”に見る動画制作の種類とは?
ここでは、企業が抱えている課題別に、効果的な動画の種類を紹介します。
(1) 「商品・サービスの知名度がない」→プロモーション動画
自社の商品やサービスの知名度を上げたい際には、短い尺のプロモーション動画(販促動画)が最適です。プロモーション動画では、あえて商品・サービスについて詳しく解説せず、おもな特徴やメリットを印象に残りやすく表現します。これをSNSや動画共有サイトで活用することで、幅広い視聴者の興味喚起をはかり、認知度を高めることが可能です。また、動画内外にリンクを貼って、視聴者を商品サイトやホームページへ誘導もできるでしょう。
※動画プロモーションについては「動画プロモーションとは?より高い効果を生む“5つ”の活用法」でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご一読ください。
(2) 「会社自体の知名度がない」→ブランディング動画
会社自体の認知度が低い場合には、「ブランディング動画」の活用が最適です。ブランディング動画とは、企業のブランドメッセージや商品に込めた想いなどを紹介する動画のことをいいます。「アニメーション」や「ストーリー」をはじめ、さまざまな演出技法で企業の温かみや誠実さを訴求することが可能です。動画を通じて「この企業なら信頼できそう」と感じてもらえれば、新たなファン獲得が期待できます。
※ブランディング動画については「ブランディング動画のメリットと制作のコツ-具体的な活用事例も」で詳しく解説しています。ぜひ合わせてご一読ください。
(3) 「商品の知名度はあるが、購入されない」→商品解説動画
「商品の知名度は高いけれど、肝心(かんじん)の商品が売れていない」というケースも考えられます。その際は、商品について詳しく解説する「商品解説動画」を制作するのが最適です。商品のメリットや機能、使い方などについてわかりやすく動画にまとめ、ホームページや自社ECサイトに掲載します。文章だけで説明するよりも、動画のほうが商品の良さを訴えかけやすいため、消費者の購入意欲を高めることができるでしょう。
動画制作に関する「よくある質問&回答」を紹介!
ここでは、動画制作でよくある「3つ」の質問について、回答します。
「料金相場」「活用方法」「表現手法」の順に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
(1) 「動画制作の料金相場が分からない」
【1】制作フェーズごとの料金相場
◆企画(動画の方向性を決める)
企画段階では、動画の企画にかかる企画構成費(3万円~15万円)、シナリオ作成にかかる台本作成費(5万円~10万円)、動画制作全体の方向性の管理にかかるディレクション費(5万円~25万円)があります。著名なプランナーや映像クリエイターに企画を依頼する場合は、さらに費用がかかるケースもあります。
◆撮影(動画を撮る)
撮影段階では、カメラや照明、音声などの撮影費(8万円~35万円)が必須です。また、遠方でロケをする場合は車両費や出張費、クオリティの高い映像を撮影したい場合は機材のグレードアップ費が追加でかかります。そして、タレントを起用する場合は、タレントの出演料・キャスティング費が必要です。ただ、カメラ1台・ノンタレ(タレント起用なし)でも撮影は可能なので、動画の活用目的に合わせて撮影手法を選ぶことが大切です。
◆編集(演出を施し、動画を仕上げる)
編集段階では、スタジオで動画に音響・字幕などの編集を加えるための編集費用(5万円~25万円)がかかります。加えて、BGMや効果音を挿入するために音響費用(3万円~15万円)が必要です。ナレーターを起用する場合には別途ナレーターの出演料、アーティストの楽曲を使用する場合には楽曲使用料などがかかってきます。
【2】種類ごとの料金相場
◆インタビュー動画……15万円~30万円
◆イベント撮影動画……15万円~70万円
◆Webムービー(プロモーション動画・商品紹介動画など)……20万円~80万円
◆会社紹介動画(ブランディング動画・採用動画など)……25万円~100万円
一般的な動画制作においては、上記のような料金相場になります。「機材にどれくらいこだわるか」「タレントを起用するか」「アニメーションやCGを使うか」「ロケを行うか」などによって費用が変わってくるので、制作会社と事前に話し合い、動画の内容を決めるようにしましょう。提示した予算内でできうる、最大限の高品質な作品に仕上げられる制作会社がのぞましく、そのようなパートナーを見つけて依頼することが大切です。
(2) 「動画の活用方法が分からない」
【1】SNSや動画サイトで公開する
一般的な活用法としては、YouTubeをはじめとする動画共有サイトで公開したり、SNSアカウントで動画を投稿したりという手法があります。
基本的にチャンネルの登録者や、SNSのフォロワーに対して配信することになるため、すでに自社を知っている人に対してさらなる商品・会社理解を促したい場合に最適な手法です。
※SNS動画の活用方法については、「SNS動画が注目を浴びる理由とは?媒体ごとの上手な活用法も紹介」でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご一読ください。
【2】自社ホームページに掲載する
自社ホームページや商品・サービス紹介ページに、動画を掲載するのも効果的です。
ホームページを訪問する人たちは、すでに自社に対してなんらかの興味・関心があります。そのため、多少動画が長くても視聴してもらえることが多いのです。詳しい商品解説動画を見てもらうことで、購入のあと押しができます。
※ホームページでの動画の活用方法は、「企業や自治体がホームページ上で動画を公開するメリットと活用のポイント」もあわせてご覧ください。
【3】「動画広告」として配信する
会社や商品の知名度が低い場合は、「動画広告」を活用することも大切です。
SNSや動画サイトの動画広告を使えば、特定の年齢層・性別・興味のある分野などをねらって広告を表示させることができます。動画であれば、文章だけの広告より気軽に見てもらえるため、新たな顧客層に効果的なアプローチをはかることが可能です。
※動画広告の活用法については詳しくは、「動画広告にはどんな種類がある?それぞれのメリットと活用法を解説!」をご覧ください。
【4】店頭や展示会で活用する
自社の店舗やショールームに端末を設置し、プロモーション動画を流すのも効果的です。
スタッフや営業が接客していない時間帯も、動画が自動的に商品をアピールするので、来客者の購買意欲を効果的に高められます。また展示会で動画を活用することで、より多くの来場者に企業をPRし、ブースへの誘導をはかれるでしょう。
(3) 「動画の効果的な表現方法がわからない」
【1】アニメーション
動画の表現手法として、アニメーションがあります。アニメーションでは、抽象化したキャラクターや表・グラフなどを活用して、難しい商材でもわかりやすく解説することが可能です。
そのためBtoBの商材でも、視聴者に製品メリットをスムーズに理解してもらいやすいという特徴があります。また、現実世界では再現できないような動きも表現できるため、エンターテインメント性の高い動画として純粋に楽しんでもらえます。
【2】インタビュー
インタビューとは、著名人や自社社員、商品ユーザーなどに話を聞く表現手法です。例えば、製品の開発者へのインタビュー動画であれば、製品に込めた想いやこだわりを嫌みなく伝えられます。
また、商品ユーザーへのインタビュー動画なら、商品について第三者による客観的なメリットや使用感を伝えられるため、消費者の不安払拭につなげられます。自社の経営層へのインタビュー動画であれば、説得力の高い採用動画にも仕上げられます。
【3】ストーリ調
ストーリー仕立ての動画にすることで、商品の使用シーンをより印象的に表現できます。
例えば、「主人公が商品を使う前と後でどう変わったのか」というストーリーを描くと、視聴者の共感を得て、商品により強い興味を抱いてもらえるでしょう。また、ストーリー調の動画は企業のブランディングにも最適です。「その会社・ブランドがあることで、どれだけ生活がよくなるか」をドラマに託して伝えることで、視聴者へ「広告感」を抱かせずに企業をPRできます。感動できる、または面白い動画であれば、SNSでの拡散をねらえるでしょう。
【4】ドローン空撮
ドローン空撮とは、ドローンを使って空からの映像を撮影する動画です。ドローン空撮のメリットは、なんといってもその映像美でしょう。ふだん人が目にできないような風景を動画で提供すれば、視聴者がより興味を抱いて視聴する可能性が高まります。
観光地のPR動画であれば、ドローンを有効活用して、雄大な自然や古風な街並みをより魅力的に表現できます。ただし、ドローン空撮を行うためには専門の撮影技術や許可申請の知識などが必要です。そのため、ドローン空撮を強みとする制作会社に発注することをおすすめします。
【5】360度映像
360度映像とは、「360度パノラマカメラ」で撮影した映像のことです。
360度映像では、視聴者が動画上でカーソルを動かすことで、さまざまな角度から映像を見ることができます。こうした「体験型」の動画コンテンツはめずらしいので、視聴者の興味を喚起しやすく、商品への関心も高められるでしょう。例えば、マンションの部屋を動画で見学してもらったり、イベントの様子を体感してもらったりするのに効果的です。
まとめ(動画制作会社の選び方とは?)
動画制作会社によって、強みや料金は異なります。まずは大まかな目的や予算を決め、それに合うような動画制作会社を選ぶとよいでしょう。
また、以下の点にも着目すると、動画制作のよりよい成功につながります。
◆コストや目的に応じて、複数のアイデアを提案してくれるか
◆コストパフォーマンスが高いか
◆企画から撮影・編集、効果測定まで一貫して対応できるか
◆幅広い動画の制作実績があるか
初めて動画制作をする場合は、目的や予算を決めること自体が難しいかもしれません。
弊社では、「何を動画にすればよいかわからない」「そもそもプロモーションのやり方がわからない」というところからていねいに相談に応じます。依頼者それぞれの希望に沿う、予算や動画の活用法も含めた最適なプランを提案しています。動画制作や販促の手法で迷った際には、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
※動画制作会社の選び方については、「動画マーケティングとは?動画制作を成功させるポイント“4選”!」でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご一読ください。